甲子園最終日

2003年8月23日
 第85回の記念の夏は木内常総の優勝で幕を閉じました。

 最後の松林主将、飯島投手のインタビューには思わずもらい泣きしそうになりました。観客も木内監督、両選手のひとことひとことにうなずいたり、拍手を送ったりと今年から球場内に流れるようになったインタビューは非常によかったと思います。

 それにしても、最後の夏を優勝で飾る、こんな出来すぎた話はありません。ホント、漫画でも書けないような話。しかも「木内マジック」がズバズバ当たっての勝利。スター選手のいない大会で、マスコミ(僕も含めてですが…)が大喜びする結末でした。

 決勝戦前、木内監督はこんなことを言っていました。
「あの人(ダルビッシュ)を最後に残されると嫌なんだよなぁ」
 短いイニングで全力投球されては高校生では手も足も出ない、そんな感じでした。

 一方の若生監督は、準決勝の日に一度ダルビッシュの登板直訴を却下していること、真壁投手ら他の選手の「(ダルビッシュ)有に投げさせてやりたい」との声でダルビッシュ先発を決断。左腕を嫌がる常総に準決勝で好投した采尾をぶつけ、真壁、ダルビッシュとつなぐリレーも考えられただけに、情に流されたのが悔やまれます。とはいえ、それが東北高校の、若生監督の野球。失敗とはいえないでしょう。

 スター選手不在、雨にたたられた大会でしたが、決勝は5万2千人の大観衆。本当にいい試合でした。もう秋、春のセンバツへの戦いは始まっています。聞くところによると、来年は松坂世代以来の当たり年。好選手が集まり、レベルの高い大会になりそうです。どんなドラマが待っているのか、来年が今から楽しみですね。

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